腰椎穿刺の目的や禁忌、看護について なぜ穿刺する場所が決まってるの?

腰椎穿刺(ルンバール)の看護と注意点

はじめに

腰椎穿刺(ルンバール)は、腰椎のくも膜下腔に針を刺して髄液を採取し、その検査によって疾患を診断する処置です。髄膜炎やくも膜下出血、悪性腫瘍の診断、また薬剤投与時に行われますが、頭蓋内圧亢進や出血傾向がある場合は禁忌です。本記事では、看護師が押さえるべきポイントを解説します。


ポジショニングの重要性

腰椎穿刺では、患者さんの体位を適切に保つことが重要です。背骨と背骨の間の隙間を広げるため、患者さんには背中を丸めた体勢をとってもらいます。

手順
  1. 体位:患者さんを横向きまたは座位にします。
  2. 背中を丸める:膝を抱え込むようにし、背骨の間隔を広げます。
  3. 姿勢の固定:体勢が崩れないよう補助します。
注意点
  • 不適切な体勢は痛みを増加させたり、脊髄損傷のリスクを高めます。
  • 患者さんの不安を軽減するため、声掛けや説明を行います。

穿刺部位は、第3–4腰椎または第4–5腰椎間が選ばれ、脊髄損傷のリスクを低減します。


髄液検査の意義

髄液は脳や脊髄を保護し、循環する液体で、疾患の診断に重要な情報を提供します。

髄液の性状と所見

  • 正常:無色透明
  • 濁り:細菌性髄膜炎を示唆
  • 黄色味(キサントクロミー):くも膜下出血や赤血球破壊の可能性

髄液圧の測定

  • 正常値:70–180 mmH₂O
  • 高値:頭蓋内圧亢進を示唆
  • 低値:脱水や髄液漏が考えられる

髄液圧は専用のマノメーターで測定され、初圧と終圧を比較します。


腰椎穿刺後のケア

合併症:低髄圧症候群

髄液採取で圧力が低下し、以下の症状が現れる場合があります:

  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気

アフターケアのポイント

  1. 水分補給:髄液再生を促します。
  2. 安静:2時間程度の安静が必要です。
  3. 運動回避:激しい運動や飲酒を控えるよう指導します。

まとめ

腰椎穿刺は頻繁に行われる処置であり、患者さんの安全を守るためには、適切な看護が求められます。正しいポジショニング、髄液検査の観察、アフターケアの徹底で、患者さんの不安やリスクを軽減しましょう。本記事が現場で役立つ知識となれば幸いです。