自分の心が分からない理由とは?失感情症のサイン5つを解説!

はじめに
「感情がうまく表現できない」という状態を「失感情症」と言います。
この症状に苦しむ人々は、感情を感じることができても、それを言葉で表現することが非常に難しいです。例えば、悲しい出来事があっても、その感情を自覚できず、身体に不調が現れることがよくあります。

この症状は1972年、アメリカのシフネオス医師によって発見されました。
強いストレスを感じても、それが精神的な症状として現れることなく、身体的な不調(胃痛や頭痛、喘息など)として現れることが多いのです。
心の中の不調が言葉にできないため、体にその影響が現れるのです。

脳の「間脳」は感情を処理する部分ですが、失感情症の人々は、感情の情報が脳の前頭葉にうまく伝わらず、それが言語化されません。
そのため、自分が今何を感じているのかがわかりにくくなるのです。
これは生まれつきの傾向であり、日常生活で苦しさを感じることが多くなります。

失感情症の主な特徴は以下の通りです。

1.感情を言葉で理解するのが難しい

1.感情を言葉で理解するのが難しい

自分の感情を理解し、言葉で表現することができず、周囲が感じる感情に疎くなりがち
例えば、家族と一緒にテレビを見て笑ってる時でも自分だけ笑えないことがあります。

2.他人との感情的なコミュニケーションに困難を感じる

感情を表現できないため、他者とのやり取りが誤解を招くことがあります。感謝や喜び、または悲しみや不安といった感情を伝えるのが難しく、対人関係に問題が生じることもあります。

3.心のストレスが身体的な症状として現れる

3.心のストレスが身体的な症状として現れる

感情の処理ができないため、ストレスは体の不調として現れることが多いです。倦怠感や頭痛、胃腸の不調などが頻繁に起き、医師の診断では特別な異常が見つからない場合もあります。

4.感情的な葛藤から逃げることが多い

問題に直面したとき、自分の感情をうまく整理できず、苦しい状況から逃げたり、感情を閉じ込めたりすることがよくあります。

5.自閉症スペクトラムやPTSDに関連することがある

5.自閉症スペクトラムやPTSDに関連することがある

自閉症スペクトラム障害(ASD)や複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)などでも、感情表現の障害が見られることがあり、失感情症と似た症状が現れることがあります。

まとめ

失感情症は生まれつきの性格的傾向に起因するもので、決定的な治療法はありませんが、自己理解を深め、無理をせず自分に合った方法で心身をケアすることが大切です。心のSOSに気づき、リラックスや休息を心がけることが症状の改善に繋がります。