急性心筋梗塞(AMI: Acute Myocardial Infarction)は、適切な対応が遅れると生命に関わる危険な疾患です。本記事では、急性心筋梗塞の原因や症状、診断、治療、そして看護のポイントについて詳しく解説します。

心筋梗塞とは、冠動脈(心臓に酸素と栄養を供給する血管)が血栓によって閉塞し、心臓の組織が壊死してしまう状態 のことを指します。
心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割を果たしているため、心筋が壊死すると心機能が著しく低下し、心不全や多臓器不全を引き起こす可能性があります。
冠動脈は主に以下の3つの血管で構成されています。
血栓によって冠動脈が閉塞すると、心筋への酸素供給が途絶え、最終的に壊死に至ります。
しかし、すぐに壊死が起こるわけではなく、心筋は一時的に冬眠状態 になります。
この間に適切な治療を行うことで、心筋を救うことが可能です。
心筋梗塞のゴールデンタイムは6時間 とされており、この時間内に治療を開始することが重要です。

急性心筋梗塞の主な原因は、冠動脈の血栓形成 です。血栓の多くは、プラーク(コレステロールの塊)が破綻し、それを修復しようと血小板が集まり血栓が形成されることで発生します。
以下のリスク因子によって血管内膜が損傷しやすくなり、プラークが形成されます。
長年にわたってプラークが大きくなると、壁が脆弱化し破綻しやすくなります。
プラークが破綻すると血小板が修復のために集まり、血栓が形成され、冠動脈を閉塞させるのです。

これらの症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診することが重要 です。

① 十二誘導心電図(ECG)
② 採血検査
心筋細胞が壊れると血液中に特定の物質が放出されるため、それを測定する。
③ 心臓超音波検査(心エコー)

① 初期治療(MONA)
MONAとは、心筋梗塞の初期対応の基本となる治療の略称です。
酸素飽和度が低い場合は酸素投与を行い、医師の判断で適切な薬剤が使用されます。
② 冠動脈カテーテル治療(PCI)
③ 薬物療法
④ リハビリと生活指導
心臓リハビリテーションを行い、心機能を改善しながら社会復帰を目指します。
また、再発予防のために食事・運動・禁煙指導を徹底することが重要です。
急性心筋梗塞は命に関わる疾患ですが、早期対応と適切な予防により、健康的な生活を取り戻すことができます。