うつ病などで休職した後、復職をする際には「再燃予防(ぶり返しを防ぐ)」が最も重要です。焦らずに少しずつ仕事量を増やし、無理のないペースで職場復帰を進めていくことが求められます。
本記事では、復職後に注意すべきポイントや仕事量の増やし方、不調時の対応、抗うつ薬の使用、治療の終結までの流れを詳しく解説します。

復職後、最も注意すべきなのは再燃予防(ぶり返しを防ぐこと)です。
実際、復職後にストレスや疲労が蓄積し、症状がぶり返して再び休職に至るケースは少なくありません。そのため、外来診察では以下の点を重点的にチェックします。
中でも「疲労の蓄積」は再燃のリスクを大きく高めるため、疲労をためない工夫が復職初期には特に重要になります。
復職後すぐにフルタイムで働くのは非常にリスクが高いため、最初は負担の少ない業務から始めるのが基本です。
特に、「大丈夫そうだから」と急に業務を増やすのは危険です。少しずつ慣らしていくことで、再燃のリスクを最小限に抑えられます。
復職後に不調を感じた場合、「早期対応」が非常に重要です。
不調のサインは人によって異なりますが、一度症状が悪化してしまうと回復に時間がかかるため、「違和感を覚えたらすぐに対応する」ことが重要です。
復職後すぐに抗うつ薬をやめると、再燃のリスクが高まるため、原則として復職後半年間は同じ量を続けることが推奨されます。
なお、躁うつ病や統合失調症などの場合は、抗うつ薬を続ける必要があるため、主治医の指示に従いましょう。

治療を終結するタイミングは、次の3つの条件が揃ったときです。
これらの条件が満たされると、通院の必要性が低くなり、治療を終えることができます。
ただし、治療を終えても再燃のリスクはゼロではないため、
ことが重要です。
復職は、単なる「仕事への復帰」ではなく、「長く働き続けるための準備期間」でもあります。焦らず、無理せず、自分のペースで復職を進めていきましょう。
もし不安や疑問がある場合は、一人で悩まず主治医や会社の産業医に相談することが大切です。