やるべきことをやり続ける

私たちの生活の中で「やるべきことをやり続ける」ということは、とても重要な課題です。健康のための運動、スキル向上のための勉強、キャリアアップのための努力など、長期的に見てプラスになる行動は多くあります。しかし、それを継続することは簡単ではありません。最初の意欲はあっても、途中でやる気がなくなったり、忙しさに流されてしまったりすることも少なくないでしょう。

本記事では、「やるべきことを続けるための具体的な方法」について、心理学の観点から考え、実践的なアプローチを紹介していきます。

なぜ継続が難しいのか?

私たちの行動には、短期的効果長期的効果の2つがあります。たとえば、運動を例に考えてみましょう。

  • 短期的効果:「疲れる」「面倒くさい」「時間がかかる」
  • 長期的効果:「健康的な体を手に入れる」「体力がつく」「生活習慣病を予防できる」

このように、長期的に見ればプラスになると分かっていても、短期的には負担が大きく感じられるため、続けるのが難しくなるのです。勉強や貯金、ダイエットなど、他の行動にも同じことが当てはまります。

では、どのようにすれば「やるべきこと」を継続しやすくなるのでしょうか?

やるべきことを続けるための3つの工夫

行動を継続するためには、「動機付け」と「行動分析」 の視点から考えることが効果的です。具体的には、次の3つの工夫が役立ちます。

① 短期的なメリットを外付けする(ご褒美を設定する)

「やるべきこと」の短期的な効果が少ないことが継続の障害になる場合、それを補うために「短期的なメリット」を作ることが有効です。いわゆる「ご褒美制度」を活用する方法です。

具体例
  • 勉強:「1時間集中したら、お気に入りのスイーツを食べる」
  • 運動:「30分走ったら、好きなドラマを1話観る」
  • 貯金:「目標額を達成したら、自分への小さなご褒美を用意する」

ただし、ご褒美を設定する際には以下の2点に注意が必要です。

  1. 慣れによる効果の低下:ご褒美が習慣化すると、最初のようなモチベーションの向上効果が薄れてしまうことがあります。
  2. 目的のすり替え:「ご褒美をもらうために行動する」という形になると、本来の目的意識が薄れてしまう可能性があります。

ご褒美はあくまで「行動を始めるための補助」として活用し、最終的にはご褒美なしでも続けられるようにすることが理想的です。

② 自分の中の動機を明確にする(目的を意識する)

「なぜこれをやるのか?」という目的を明確にすることで、モチベーションを維持しやすくなります。具体的には、次のようなアプローチが考えられます。

具体例
  • 運動:「5年後も健康でいるため」「好きな服を自信を持って着るため」
  • 勉強:「希望の大学に合格するため」「将来のキャリアアップにつなげるため」
  • 貯金:「将来の安心のため」「夢を実現するための資金を貯めるため」

また、視覚化することも効果的です。例えば、目標を書き出して毎日見る、スマホの待ち受けに目標を設定する、進捗を記録するなど、自分の目標を「見える形」にすることで意識しやすくなります

③ 繰り返し行って習慣にする

最初は意識的に行動しなければならないことも、繰り返し続けることで「習慣」 となり、意識しなくても自然にできるようになります。

習慣化のポイント

  1. 小さなステップから始める
    • いきなり高い目標を設定すると、途中で挫折しやすくなります。
    • たとえば、「毎日30分運動する」のではなく、「毎日5分だけ体を動かす」から始める。
  2. 行動のトリガーを決める
    • すでに習慣化されている行動と組み合わせると、新しい習慣が定着しやすくなります。
    • 例えば、「歯を磨いた後にストレッチする」「朝のコーヒーを飲んだら英単語を10個覚える」など。
  3. 記録をつける
    • 進捗を記録することで、「継続できている」という達成感が得られ、やる気が続きます。
    • 手帳やアプリを活用して、チェックリストを作るのも良い方法です。

このように、繰り返し行うことで、行動が習慣化し、意識しなくても自然に続けられるようになります。

まとめ

「やるべきことをやり続ける」ためには、次の3つのポイントを意識することが大切です。

  • 短期的なメリットを外付けする(ご褒美を設定する)
  • 自分の中の動機を明確にする(目的を意識する)
  • 繰り返して習慣化する(無理なく続けられる仕組みを作る)

長期的にプラスになると分かっていても、継続することは簡単ではありません。しかし、工夫次第で継続のハードルを下げ、やるべきことを習慣にすることができます。

「やるべきこと」をコツコツと続けることで、未来の自分をより良い方向へ導いていきましょう。