パニック障害(パニック症)は、突然の強い不安発作(パニック発作)と、それに対する「予期不安」を伴う脳の不調です。この疾患は適切な治療法が確立されており、抗うつ薬(SSRI)や脱感作法(暴露療法)を用いることで改善が見込めます。しかし、発見が遅れると長期化し、生活への影響が大きくなるため、早期発見と適切な対処が非常に重要です。
今回は、「パニック障害を疑う3つの場面+1」として、症状が現れやすい状況を解説します。自分や身近な人の症状が当てはまる場合は、早めに専門医に相談しましょう。
パニック障害の発見が遅れる原因には、次の2つの要因があります。
では、どのような場面でパニック障害を疑うべきなのか、具体的な状況を紹介します。
パニック障害の最も典型的な症状は、閉鎖的な空間での発作です。
このような状況では、「逃げられない」「抜け出せない」という感覚が不安を増幅させ、パニック発作につながります。
パニック発作は日中だけでなく、就寝前にも起こることがあります。
寝る前の発作は、「閉所恐怖」とも関連しています。夜は外的な刺激が少なくなるため、自分の内面に意識が向きやすく、不安が強まることがあるのです。
パニック発作の一種として、過換気症候群(過呼吸)が挙げられます。
過呼吸は、自律神経の急激な乱れによって起こります。一見すると単なる呼吸の問題に思えますが、繰り返す場合はパニック障害の可能性があるため、注意が必要です。

パニック発作は、強いストレスやプレッシャーに反応して起こることもあります。
これは、「適応障害」に伴うパニック発作の可能性が高いです。ストレス環境が続くことで、自律神経が乱れ、パニック発作のような症状を引き起こすことがあります。
パニック障害は、適切な治療を受けることで改善が可能です。
パニック障害の治療では、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が有効とされています。
パニック発作を引き起こす状況を避け続けると、「回避行動」が強化され、症状が悪化することがあります。そのため、治療の一環として「脱感作法(暴露療法)」が用いられます。
パニック発作を和らげるために、呼吸法やマインドフルネスを取り入れることも効果的です。

✔ パニック障害の発作は、閉所(電車・会議など)で起こりやすい
✔ 寝る前や運動時にも発作が出ることがあり、見逃されやすい
✔ ストレスが強い場面での発作も、パニック障害の可能性がある
✔ 適切な治療(抗うつ薬・脱感作法)で改善が可能
早期発見と早期治療が、パニック障害の克服には不可欠です。 もし上記の症状が当てはまる場合は、専門医に相談し、適切な対処を始めましょう。