「うつ病は治りますか?」という質問は、診療の現場でもよく聞かれるものです。この問いに対して、結論としては「多くの場合、治るが再発リスクには注意が必要」というのが適切な答えとなります。本記事では、うつ病の治療について詳しく解説し、「治る」とはどういう状態を指すのかについて考察していきます。

うつ病とは、強い落ち込みや興味・関心の喪失といった症状が長期間にわたり持続する、脳の機能障害です。一般的に、ストレスによる一時的な適応障害と比較すると、脳内の神経伝達物質である「セロトニン」の不足が関与している点が特徴とされています。
うつ病の治療は、大きく以下の3つの柱に分けられます。
うつ病における「治る」とは、いくつかの段階があります。
定義:薬を使用した状態で症状がほぼ消失すること。
期待度:標準治療を受ければ、多くの患者がこの段階に到達できる。
ポイント:寛解が難しい場合は、薬の変更や心理療法を併用する。
定義:薬を使用しなくても、症状がなく安定した状態が続くこと(約2ヶ月以上が目安)。
期待度:多くの患者で可能だが、個人差がある。
ポイント:治癒後も半年〜1年ほどは、再発防止のために薬を続ける場合がある。
定義:治癒状態に加え、再発リスクが極めて低い状態。
期待度:うつ病では再発リスクが高いため、完治とまでは言い切れないことが多い。
ポイント:ストレス管理が不可欠であり、生活習慣の改善が重要。

標準治療を受ければ、高い確率で寛解に到達できる。
しかし、一部の患者は薬を使用しても症状が完全には消えないケースがある。
寛解後も半年〜1年は同じ量の抗うつ薬を継続し、徐々に減薬する。
その後、薬なしでも数ヶ月安定していれば「治癒」と言える。
ただし、再発リスクの高い人では薬を継続することが推奨される。
うつ病は再発しやすい疾患であり、研究によれば50〜60%の人が再発するとされる。
「完治」と言い切ることは難しいが、ストレス管理や適切な休養を取ることで再発リスクを減らすことは可能。
うつ病の再発を防ぐためには、日常生活でのストレス管理が重要です。
個人差があり、すぐに改善するとは限りませんが、適切な治療とケアを続けることで、うつ病と上手に向き合うことは可能です。無理をせず、焦らずに自分に合った回復方法を見つけていきましょう。