パニック障害とは、突発的に強い不安や身体の不調を伴う「パニック発作」を繰り返す精神疾患の一つです。これは脳の機能異常によって引き起こされると考えられており、不安感や恐怖心が極端に高まることが特徴です。多くの場合、適切な治療を行うことで改善が可能とされています。本記事では、パニック障害の主な症状やその悪循環、さらには治療法について詳しく解説していきます。

パニック障害の症状は、大きく以下の3つに分類されます。
パニック発作は、交感神経が突然活性化することにより、極度の不安や緊張が生じる状態を指します。これに伴い、動悸、息苦しさ、発汗、めまいなどの身体症状が現れることが多いです。場合によっては「このまま死んでしまうのではないか」といった強い恐怖を感じ、救急車を呼ぶケースもあります。
一度パニック発作を経験すると、その恐怖が記憶に強く刻まれ、「また発作が起こるのではないか」という不安が生じます。これを予期不安と呼びます。予期不安が強まると、それ自体がストレスとなり、結果として発作の頻度が増加する悪循環に陥ることがあります。
発作を避けるために、発作が起こりやすい状況を避ける行動を取るようになることがあります。例えば、「電車に乗ると発作が起こりやすい」と感じる人は、電車を避けるようになります。このように特定の状況を避ける行動が増えると、次第に行動範囲が狭まり、日常生活に大きな支障をきたします。

パニック障害の治療法としては、主に「薬物療法」と「脱感作療法(曝露療法)」の2つが挙げられます。
薬物療法では、主に抗うつ薬と抗不安薬が使用されます。
① 抗うつ薬 抗うつ薬は、セロトニンの働きを調整することで不安を軽減する効果が期待されます。パニック障害の根本的な治療として用いられ、継続的に服用することで症状の改善が見込めます。
抗不安薬の特徴
脱感作療法とは、不安を感じる状況に少しずつ慣れることで、不安そのものを軽減していく治療法です。
この方法を繰り返し行うことで、次第に不安が減少し、日常生活の行動範囲を広げることができます。
パニック障害の治療は、以下の3つの段階で進めるのが理想的です。
パニック障害は、適切な治療を行うことで克服可能な疾患です。薬物療法と脱感作療法を組み合わせ、無理のないペースで治療を進めることが重要です。焦らず、着実に治療を続けていくことで、日常生活を取り戻すことができるでしょう。