今回は、「パニック障害とうつ病は違いますか?」というご質問にお答えします。一見すると異なる病気に思えるかもしれませんが、実際には共通点も多く、場合によっては合併したり、移行したりすることもあります。
本記事では、それぞれの病気の特徴や治療法、そして共通点について詳しく解説していきます。
まず、うつ病について説明します。うつ病は、主に 気分の落ち込みや意欲の低下 などの症状が2週間以上続く精神疾患です。脳内の神経伝達物質である セロトニン の不足が関与していると考えられています。
これらの症状が日常生活に支障をきたすほど続く場合、うつ病の可能性が高いと考えられます。
うつ病の治療には以下の 「3つの柱」 が重要とされています。
次に、パニック障害について説明します。パニック障害は、 突発的な強い不安や恐怖を伴う発作(パニック発作)を繰り返す 精神疾患です。また、発作が再び起こるのではないかという「予期不安」も大きな特徴です。
パニック発作は 電車やバス、エレベーター、混雑した場所 などで起こりやすく、一度発作を経験すると「また起こるのではないか」と不安になり、外出を避けるようになることもあります。
パニック障害の治療も 3つの柱 が基本です。

| 項目 | うつ病 | パニック障害 |
| 主な症状 | 気分の落ち込み、意欲低下 | 突然の不安発作、動悸・呼吸困難 |
| セロトニンの関与 | 不足が原因とされる | 不足が原因とされる |
| 治療法 | 抗うつ薬+カウンセリング+休養 | 抗うつ薬+暴露療法+生活改善 |
| 不安のタイプ | 持続的な抑うつ感 | 突発的な強い不安(パニック発作) |

パニック障害とうつ病は、単独で発症することもあれば、合併したり、移行したりすることもあります。
合併の例
最初は うつ病の症状(気分の落ち込み、意欲の低下)が見られ、治療を続けていたところ、突然 電車内でパニック発作 が発生。この場合、うつ病に加えてパニック障害も合併した可能性があります。
移行の例
最初はうつ病として治療を受け、症状が改善し、薬をやめて生活していた。しかし1年後、電車に乗った際に突然 パニック発作が発生し、それが繰り返される ようになった。この場合、うつ病が治った後に パニック障害へ移行した 可能性があります。
合併・移行時の治療
「パニック障害とうつ病は違いますか?」という質問に対し、本記事では両者の違いや共通点、そして合併・移行の可能性について詳しく解説しました。
結論としては、
✅ 症状は異なるが、共通点も多い。
✅ 脳内のセロトニン不足が関係しており、抗うつ薬が治療に使われることが多い。
✅ パニック障害とうつ病は合併することもあり、片方からもう片方へ移行することもある。
もし うつ病やパニック障害の症状に心当たりがある場合は、早めに専門医に相談することが大切 です。適切な治療を受けることで、症状の改善が期待できます。