今回は「子育てうつ」について、丁寧に解説していきます。
近年、メンタルクリニックの外来では産後うつと並んで「子育てうつ」の相談を受けることが増えています。「子育てうつ」は産後うつとは異なり、主にストレスへの反応として現れる適応障害の側面が強いのが特徴です。産後うつはホルモンバランスの急激な変化が原因となることが多いですが、子育てうつは徐々に蓄積されたストレスが影響し、症状が長期化するケースも少なくありません。
今回は、この子育てうつについて詳しく説明し、どのように向き合うべきかを考えていきます。

子育てうつとは、育児に関わる様々なストレスが原因となって発症するうつの症状です。ストレスに反応する形で現れる適応障害の一種とされ、長期にわたるストレスによって症状が慢性化することもあります。
子育てうつと産後うつにはいくつかの違いがあります。
子育てうつの治療では、基本的に適応障害の治療法に沿ったアプローチがとられます。薬物療法は補助的な役割にとどまり、主に環境を整えることが大切です。特に、ストレスを軽減するためには、周囲のサポートを受けることが欠かせません。
子育てうつを考えるうえで、特に注意したいのが以下の3点です。
幼稚園や保育園、習い事などでの保護者同士の関係がストレスになることがあります。本来、人間関係はプラスの影響をもたらすものですが、時にはトラブルの元になることもあります。
対策
仕事と育児を両立することは想像以上にストレスが重なるものです。特に、保育園の送迎時間や子供の体調不良への対応などで仕事に影響が出ることがあります。
対策
お子さんが発達障害を抱えている場合、育児の難しさが増し、ストレスを強く感じることがあります。また、療育施設への通院や将来への不安なども精神的な負担となります。
対策

子育てうつのサポートには、「こども家庭支援センター」の利用が非常に有効です。各市町村に設置されており、次のようなサポートが受けられます。
子育てに行き詰まったときは、一人で抱え込まず、まずは支援センターに相談してみましょう。
今回は「子育てうつ」についてお話ししました。子育てうつは、子育てに関連したストレスが原因となる適応障害の一種です。特に、保護者間の人間関係、仕事との両立、お子さんの発達障害といった問題は、ストレスを増大させる要因となります。
大切なのは、一人で抱え込まず、周囲の支援を積極的に受けることです。もし困ったことがあれば、ぜひこども家庭支援センターなどに相談し、サポートを受ける一歩を踏み出してください。
子育てをしている皆さんが、少しでも心穏やかに過ごせることを願っています。