適応障害を何回も繰り返してしまいます

はじめに

今回は「適応障害を何回も繰り返してしまいます」というご質問について、丁寧にお答えしていきます。このテーマに対して、まずシンプルなお答えを述べると、「確かに不運が続くこともあります。ただ、もしその背景に何か理由があるのなら、少しずつ調整していくことが大切です」ということになります。

では、適応障害とは何かを改めて振り返っていきましょう。

適応障害とは

適応障害とは

適応障害は、別名「ストレス反応」とも呼ばれます。ストレスを感じることで、うつ症状や不安症状が現れる状態を指します。ストレスには大きく分けて2種類あります。

  1. 外的ストレス:職場や家庭環境など、周囲の環境からくるストレス。
  2. 内的ストレス:本人の考え方や性格、ストレスへの対処法など、内面から生じるストレス。

適応障害の治療では、この2つのストレスに対して適切な対策を講じることが重要です。具体的には、

  • 外的ストレスへの対処:環境を調整する(例:職場の異動、生活習慣の見直し)
  • 内的ストレスへの対処:ストレスマネジメントを身につける(例:リラクゼーション法、認知行動療法)

このように、外的要因と内的要因を意識しながらバランスよく対応していくことが求められます。

適応障害を繰り返す理由

では、「適応障害を何度も繰り返してしまうのはなぜか?」という問題について考えていきます。

確かに、「たまたま不運が重なっただけ」という場合もあります。しかし、繰り返す理由として以下の3つの内的要因が関わっている可能性があります。

1. 考え方・行動の癖

まず1つ目は、考え方や行動の癖です。代表的なパターンを3つ挙げます。

  • 考えすぎてしまう癖 問題を深く考えすぎるあまり、堂々巡りになり、ストレスが膨らんでしまうことがあります。この場合、考えすぎに気づいた時に一旦別の行動を挟み、思考をリセットする習慣をつけることが大切です。
  • 完璧主義や自己批判の癖 「完璧でなければならない」「失敗してはいけない」と思い込むと、自分を過剰に責めることになります。対策としては、「8割できれば十分」「失敗しても大丈夫」といった柔軟な考え方を少しずつ取り入れることが効果的です。
  • ストレス発散が少ない行動パターン 忙しい日々の中で、ストレスを発散する時間が取れていないケースも多いです。定期的にリフレッシュする時間を確保することが重要です。例えば、運動、趣味、友人との会話など、自分に合った発散方法を見つけましょう。

2. 自己肯定感の低さ

次に、自己肯定感の低さも適応障害を繰り返す要因となることがあります。

幼少期に失敗体験や不運が重なり、「自分はダメだ」「どうせうまくいかない」と思い込んでしまうことがあります。その結果、ストレスに対して過剰に反応してしまうのです。

この場合、まずは日常のストレスや疲れを溜め込まないことが土台となります。その上で、小さな成功体験を積み重ね、「これができた」「前より成長した」という自己肯定感を少しずつ育てていくことが大切です。

3. 発達障害の可能性

最後に、発達障害の可能性についても考えてみましょう。

もし、幼少期から「忘れ物が多い」「同じミスを繰り返す」「対人関係がうまくいかない」といった特性があった場合、ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉症スペクトラム障害)が関係している可能性もあります。

発達障害があると、環境とのミスマッチが起こりやすく、結果として適応障害を繰り返すことがあります。この場合、一度専門機関を受診して、自分の特性を理解することが対策の第一歩となります。

まとめ

今回は、「適応障害を何回も繰り返してしまいます」というテーマを取り上げました。

適応障害を繰り返してしまう理由には、

  • 環境の影響(外的要因)
  • 考え方の癖や自己肯定感の低さ、発達障害の可能性(内的要因)

があることを解説しました。

もし内的な要因が思い当たる場合は、焦らずに、少しずつ自分のペースで取り組んでいくことが大切です。そして、発達障害の可能性があると感じたら、専門家の力を借りることも視野に入れてみてください。

繰り返しになりますが、「何度も適応障害になる自分を責めすぎない」ことが何よりも重要です。自分自身をいたわりながら、前向きに向き合っていきましょう。