今回は「適応障害を何回も繰り返してしまいます」というご質問について、丁寧にお答えしていきます。このテーマに対して、まずシンプルなお答えを述べると、「確かに不運が続くこともあります。ただ、もしその背景に何か理由があるのなら、少しずつ調整していくことが大切です」ということになります。
では、適応障害とは何かを改めて振り返っていきましょう。

適応障害は、別名「ストレス反応」とも呼ばれます。ストレスを感じることで、うつ症状や不安症状が現れる状態を指します。ストレスには大きく分けて2種類あります。
適応障害の治療では、この2つのストレスに対して適切な対策を講じることが重要です。具体的には、
このように、外的要因と内的要因を意識しながらバランスよく対応していくことが求められます。
では、「適応障害を何度も繰り返してしまうのはなぜか?」という問題について考えていきます。
確かに、「たまたま不運が重なっただけ」という場合もあります。しかし、繰り返す理由として以下の3つの内的要因が関わっている可能性があります。

まず1つ目は、考え方や行動の癖です。代表的なパターンを3つ挙げます。
次に、自己肯定感の低さも適応障害を繰り返す要因となることがあります。
幼少期に失敗体験や不運が重なり、「自分はダメだ」「どうせうまくいかない」と思い込んでしまうことがあります。その結果、ストレスに対して過剰に反応してしまうのです。
この場合、まずは日常のストレスや疲れを溜め込まないことが土台となります。その上で、小さな成功体験を積み重ね、「これができた」「前より成長した」という自己肯定感を少しずつ育てていくことが大切です。
最後に、発達障害の可能性についても考えてみましょう。
もし、幼少期から「忘れ物が多い」「同じミスを繰り返す」「対人関係がうまくいかない」といった特性があった場合、ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉症スペクトラム障害)が関係している可能性もあります。
発達障害があると、環境とのミスマッチが起こりやすく、結果として適応障害を繰り返すことがあります。この場合、一度専門機関を受診して、自分の特性を理解することが対策の第一歩となります。
今回は、「適応障害を何回も繰り返してしまいます」というテーマを取り上げました。
適応障害を繰り返してしまう理由には、
があることを解説しました。
もし内的な要因が思い当たる場合は、焦らずに、少しずつ自分のペースで取り組んでいくことが大切です。そして、発達障害の可能性があると感じたら、専門家の力を借りることも視野に入れてみてください。
繰り返しになりますが、「何度も適応障害になる自分を責めすぎない」ことが何よりも重要です。自分自身をいたわりながら、前向きに向き合っていきましょう。