躁うつ病(双極性障害)は、躁状態とうつ状態を繰り返す精神疾患です。今回のテーマは「躁と鬱、どちらがよりつらいのか?」というものですが、結論から言うと、どちらも異なるつらさがあります。しかし、特に注意が必要なのは躁状態です。本記事では、その理由や各状態の特徴、適切な対策について詳しく解説していきます。
躁うつ病は、気分の波が激しく、うつ状態と躁状態を繰り返す脳の疾患です。気分安定薬による治療が基本となりますが、躁・鬱ともに再発のリスクがあるため、長期的な治療と管理が必要です。
特徴
うつ状態では、以下のような症状が現れます。

うつ状態の主な症状
うつ状態では、日常生活が困難になるほどの症状が出ることが多く、最悪の場合、自殺のリスクも伴います。そのため、適切な治療と周囲のサポートが必要不可欠です。
躁状態は、うつ状態とは逆の症状が出現します。

躁状態の主な症状
特に注意が必要なのは、社会的な影響が強く出る点です。たとえば、浪費による経済的損失や、対人トラブル、時には法的問題に発展することもあります。
どちらもつらい状態ですが、特に注意が必要なのは躁状態です。その理由を以下に示します。
躁状態では、金銭の浪費や対人関係のトラブルが起こりやすく、それが生活に大きな影響を与えます。例えば、衝動的な言動により仕事を失ったり、多額の借金を抱えてしまうことがあります。
うつ状態の場合、本人の苦しみが強いものの、周囲に対する影響は比較的限定的です。しかし、躁状態では攻撃的になったり、周囲を巻き込む問題が発生しやすく、家族関係や友人関係が破綻することもあります。
躁状態のときには「自分は元気だ」と感じてしまうため、治療を中断してしまうことがあります。その結果、症状が悪化し、さらに深刻な問題を引き起こす可能性があります。
躁状態もうつ状態も、早期の対策が重要です。どちらも悪化すると長期化し、影響が大きくなります。気分の変動を感じたら、早めに主治医と相談し、適切な治療を受けることが大切です。
| 項目 | うつ状態 | 躁状態 |
| 症状 | 気分の落ち込み、無気力 | 気分の高揚、多弁、衝動的行動 |
| 社会的影響 | 仕事や日常生活が困難 | 対人トラブル、浪費、法的問題 |
| 家族への影響 | 比較的少なめ | 強い影響(トラブル、対人関係の悪化) |
| 治療の継続性 | 継続しやすい | 中断しやすい(自己判断でやめるリスク) |
| 注意点 | 長期化しやすい | 重症化しやすい、再発リスク高い |
躁うつ病は、躁状態とうつ状態のどちらもつらい症状ですが、特に躁状態には注意が必要です。社会的・経済的な影響が大きく、治療の中断リスクも高いため、適切な治療と周囲のサポートが不可欠です。
躁状態もうつ状態も、早期に適切な治療を受けることで、生活の質を向上させることができます。気分の変動を感じたら、自己判断せずに専門医に相談し、早めの対策をとるようにしましょう。