【統合失調症療養のコツ】仕事につなげる「通うリハビリ」3つ

統合失調症と仕事:安全に社会復帰するための「通うリハビリ」3つのステップ

統合失調症を抱えながら、社会復帰を目指す方々にとって、「いかに安定して仕事を続けるか」は非常に重要なテーマです。治療によって症状が落ち着き、日常生活への影響が少なくなってきた場合、社会復帰が視野に入ります。しかし、仕事による負荷やストレスが再燃(症状の再発)の原因となることもあり、慎重な準備が必要です。

無理なく仕事につなげるためには、段階的にステップを踏みながら、リハビリを進めていくことが安心につながります。本記事では、統合失調症の方が安全に仕事へ移行できるよう、3つの「通うリハビリ」について詳しく解説していきます。


統合失調症とは?再燃を防ぐために重要なこと

統合失調症は、悪化すると幻覚や妄想などの「陽性症状」が目立つ精神疾患です。治療には 抗精神病薬の継続的な服用 が欠かせず、再燃の予防にもつながります。症状が安定した後に仕事をしている人も多くいますが、その場合でも 再燃予防には特に注意が必要 です。

仕事をする際には、以下の2つの働き方の枠があります。

1. 一般枠

  • 一般の仕事に就く
  • 病気を開示しないため、サポートが期待しにくい
  • 仕事の負荷が高く、再燃のリスクが大きい

2. 障害者枠(障害者雇用)

  • 障害を開示して働く
  • サポートを受けながら仕事ができる
  • 一般枠に比べ、負荷が調整しやすく再燃リスクを軽減できる

再燃予防の観点から考えると、障害者枠のほうが安心 ですが、それでも 基本的にフルタイム勤務が求められるため、いきなり働き始めるのはリスクが高い です。そのため、事前に準備をして段階を踏むことが望ましいと言えます。


仕事につなげる「通うリハビリ」3つのステップ

統合失調症の方が安全に社会復帰を進めるためには、 「デイケア」→「作業所」→「就労移行支援」 の順でステップを踏むことが効果的です。それぞれの特徴と活用方法を見ていきましょう。

1. デイケア:生活リズムを整える

デイケアは、病院などに併設された 定期的に通う施設 で、主に 日中の活動を通じて生活リズムを整える ことを目的としています。

デイケアの特徴

  • 病院や精神科クリニックに併設されていることが多い
  • 軽い運動やレクリエーションを通じて、生活リズムの改善を目指す
  • 症状が安定した初期段階から利用可能

実際の活用方法

  • 生活リズムを安定させ、日中の活動習慣を身につける
  • まずは 週に数回の利用から始め、無理なく慣れていく
  • デイケアに通うことが習慣になり、物足りなく感じたら次のステップへ進む

2. 作業所(就労継続支援B型):作業を習慣化する

次のステップは 作業所(就労継続支援B型) です。デイケアより一歩進んで、軽作業を行う場になります。

作業所の特徴

  • 定期的に通い、簡単な作業を繰り返し行う
  • 少額ながら 「工賃」 (給料)が支払われる
  • 作業に慣れながら 「働くことのリズム」 を身につけることが目的

実際の活用方法

  • デイケアに慣れた段階でスタートする
  • 無理のない範囲で作業を続け、安定したペースを身につける
  • ここでも「物足りない」と感じるようになったら、次のステップへ

3. 就労移行支援:仕事へ移行するための訓練

最終ステップが 就労移行支援 です。ここでは、実際の仕事を目指して 最大2年間の訓練 を受けることができます。

就労移行支援の特徴

  • 仕事に必要なスキルやマナーを学ぶ
  • 実際の職場での実習があり、自分に合う仕事を探せる
  • 就職後も 定着支援 を受けながら、仕事を継続できる

実際の活用方法

  • 生活リズムや作業習慣が定着してから 参加する
  • 就労訓練を受けながら、自分に合った仕事を見つける
  • 主に障害者枠での就職を目指し、就職後も定着支援を活用

仕事につなげる流れ:まとめ

統合失調症の方が無理なく仕事を続けるためには、以下のステップが重要です。

① デイケア
👉 生活リズムを整える
② 作業所(就労継続支援B型)
👉 作業を習慣化し、負荷の少ない仕事に慣れる
③ 就労移行支援
👉 仕事のスキルを学び、障害者雇用などでの就職を目指す

このように 段階的に準備をすることで、無理なく社会復帰し、仕事を続けることが可能 になります。


統合失調症と仕事:安全に働くために

統合失調症の方の中には、回復後に仕事をしている人も多くいます。しかし、仕事をする上で 最も注意すべき点は「再燃予防」 です。そのため、 いきなり仕事を始めるのではなく、リハビリを通じて少しずつ準備を進めることが大切 です。

具体的には、 デイケア → 作業所 → 就労移行支援 → 障害者枠での仕事 という流れを意識しながら、無理なく段階を踏んでいくことが重要です。

統合失調症の方が 安心して社会復帰し、安定した仕事を続けるために 、ぜひ今回紹介した「通うリハビリ3つ」を活用してみてください。