心療内科や精神科で処方される薬の中でも、うつ病の治療や睡眠補助として使用されることが多い「トラゾドン(デジレル・レスリン)」について解説していきます。
トラゾドンは、抗うつ薬の一種でありながら、特に不眠症の治療においても重要な役割を果たします。そのため、うつ症状に伴う不眠で悩んでいる方や、既存の睡眠薬では十分な効果が得られない方に処方されることが多い薬です。
本記事では、トラゾドンの特徴や作用、メリット・デメリット、副作用、具体的な使い方について詳しく解説していきます。

トラゾドンは、比較的古くから使用されている抗うつ薬の一つで、他の抗うつ薬とは異なる独自の作用を持つ薬です。特に、 抗うつ作用に加えて「抗不安作用」や「鎮静作用」が強い とされています。これらの特性により、不安を軽減し、リラックス効果をもたらすことが期待できます。
また、トラゾドンは 眠気を引き起こしやすい という特徴があります。そのため、不眠症の治療においても活用され、特に「うつ症状に伴う不眠」に対して効果を発揮します。単独で使用されることもありますが、睡眠薬と併用するケースも少なくありません。
トラゾドンは、一般的な抗うつ薬と比べると 抗うつ作用は比較的穏やか であり、それよりも 抗不安作用や鎮静作用が強い とされています。
そのため、 少量の使用では「不安の軽減」や「リラックス効果」が主体となり、うつ症状の改善よりも精神の安定を目的に使用されることが多い です。
トラゾドンのもう一つの重要な役割が 睡眠補助薬 としての使用です。特に うつ病による不眠症 に対して、睡眠の質を改善する目的で処方されます。
睡眠補助薬としての特徴は以下の通りです。

トラゾドンにはさまざまなメリットがありますが、一方で 注意すべきデメリットや副作用 も存在します。
特に 高齢者の場合は転倒のリスクがあるため注意が必要 です。
トラゾドンを単独で使用する場合は、 12.5mg(0.5錠)〜25mg(1錠) の少量から開始し、効果を見ながら徐々に増量していきます。
適切な量を見つけるまでには時間がかかるため、慎重に調整する必要があります。
単剤使用の際に注意すべき点
睡眠薬と併用する場合、主に 中途覚醒がある場合 にトラゾドンを追加することが検討されます。
この場合も 12.5mg(0.5錠)〜25mg(1錠)から開始し、慎重に増減 していきます。
トラゾドン(デジレル・レスリン)は、抗うつ薬としての作用だけでなく、 睡眠補助薬としての役割 も果たす薬です。
トラゾドンのメリット
✔ 依存性がない
✔ 用量の調整がしやすい
✔ 中途覚醒の改善が期待できる
トラゾドンのデメリット
⚠ 朝の眠気やだるさが残る可能性がある
⚠ 効果の現れ方に個人差がある
⚠ 副作用(眠気・めまい・口渇など)が出ることがある
トラゾドンは、 特に睡眠薬と併用しやすい薬ですが、適切な用量を見極めることが重要 です。使用する際は、 医師と相談しながら慎重に調整することが大切 です。
本記事が、トラゾドンに関する理解を深める一助となれば幸いです。