今回は「うつ病・適応障害に要注意な対人面のクセ3つ」について解説していきます。
適応障害の発症や悪化には、ストレスが大きく関係しているとされています。その中でも、人間関係、職場、家庭、その他のグループにおける対人関係のストレスは特に大きな割合を占めています。このような状況において、ストレスを溜めやすい「対人面のクセ」があると、結果としてストレスが蓄積され、心身の不調を引き起こしやすくなります。今回は、そのような対人面のクセを3つ取り上げ、それぞれの対策についても丁寧に解説していきます。

まず1つ目のクセは、「我慢しすぎる」ことです。
よくある相談として、「いつも話を聴く側に回ってしまい、相手は満足するものの、自分はストレスが溜まってしまう」というケースがあります。これは決して珍しいことではありません。会話というのは、無意識のうちに「話す側」と「聞く側」に分かれるものです。多くの場合、話す側は自分の思いや考えを発散できる一方で、聞く側は相手の感情を受け止めることになります。
本来、健全なコミュニケーションでは、お互いが時には話し手になり、時には聞き手になるといったバランスが保たれるべきです。しかし、役割が固定されてしまい、常に「聞き手」に回ってしまうと、自分の思いを吐き出す機会が減り、ストレスが蓄積されてしまいます。
このような状況に対しては、「アサーション(適切な自己主張)」が重要です。自分の役割を相手任せにせず、「今日は自分も話したい」「今は少し黙っていたい」といった選択を意識的に行うことがポイントです。また、相手に配慮しつつも、自分の思いを伝えることも忘れないようにしましょう。
「でも、なかなか主張できない…」という声もあるでしょう。それには以下の3つの原因が考えられます。
これらに対しては、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。まずは主張しやすい小さなことから始め、徐々に慣れていきましょう。また、最後には「覚悟と勇気」を持つことも必要です。主張することにはリスクも伴いますが、その一歩を踏み出すことで少しずつ自信をつけていきます。

2つ目のクセは、「相手に合わせすぎる」ことです。
「会話ではいつも相手に合わせているけれど、後からどっと疲れてしまう…」といった相談もよく耳にします。相手に合わせることは、コミュニケーションにおいて非常に重要なスキルです。ただし、これが過剰になると、「その場で求められる自分」と「本来の自分」との間にギャップが生まれ、強いストレスを感じることがあります。
このクセに対する対策は、「相手に合わせるけれど、合わせすぎない」というバランス感覚を持つことです。
もちろん、会話の場を円滑にするためにある程度相手に歩み寄ることは必要ですが、同時に自分自身の気持ちにも耳を傾けましょう。「本音と大きくズレていないか」「無理をしていないか」を確認し、もし自分に嘘をついていると感じたら、一旦ストップをかける勇気を持つことが大切です。
例えば、どうしても話に合わせづらいと感じた場合には、「私はこう思うけれど、あなたの意見も面白いね」といった形で、自分の気持ちを柔らかく伝える方法があります。無理に相手に迎合する必要はないのです。

最後のクセは、「言いすぎてしまう」ことです。
「自分が正しいことを言っているのに、周囲から煙たがられてしまう…」と悩む方も少なくありません。先ほどの「我慢しすぎる」クセとは反対に、言いたいことを遠慮なく伝えるタイプの方は、自分自身はストレスを発散できるものの、結果として相手に強いストレスを与えてしまうことがあります。
自己主張そのものは悪いことではありませんが、「伝え方」に配慮を持つことが大切です。自己主張は一種の「攻撃性」を帯びることもあるため、以下の2つを意識しましょう。
また、自分のストレス発散の方法を自己主張以外にも見つけることが重要です。運動や趣味、信頼できる人との会話など、さまざまな形でストレスを和らげる方法を試してみましょう。

今回は「うつ病・適応障害に要注意な対人面のクセ3つ」について解説しました。
これらのクセに気づき、少しずつ対策を実践することで、対人関係におけるストレスを軽減することができます。うつ病や適応障害のリスクを抑えるためにも、ぜひ自分自身のコミュニケーションのクセを見つめ直してみてください。
あなた自身の心を大切にしながら、少しずつ無理なく改善していきましょう。