はじめに:不眠症と睡眠薬の重要性
現代社会では、ストレスや生活習慣の乱れなどが原因で不眠に悩む人が増えています。不眠症は単なる「寝つきが悪い」「途中で目が覚める」といった症状にとどまらず、日中の集中力低下、疲労感の蓄積、うつ病や適応障害のリスク増加 など、多くの影響を及ぼす可能性があります。
そのため、不眠症の治療はとても重要であり、状況に応じて睡眠薬を使用することも一つの選択肢となります。今回は、特に 「寝つきの悪さ(入眠困難)」 に効果的な睡眠薬 「ゾルピデム(マイスリー)」 について詳しく解説します。

ゾルピデム(マイスリー)は、ベンゾジアゼピン系類似の睡眠薬 に分類される薬で、特に 「寝つきの悪さ(入眠困難)」 に効果を発揮します。
睡眠薬にはいくつかの種類がありますが、ゾルピデムは 「超短時間型」 に分類され、比較的早く効果が現れ、持続時間も短いのが特徴です。
睡眠薬は作用時間によって、以下のように分類されます。
| 作用時間 | 代表的な薬剤 | 適応する不眠のタイプ |
| 超短時間型(約1~3時間) | ゾルピデム(マイスリー)、エスゾピクロン(ルネスタ) | 入眠困難(寝つきの悪さ) |
| 短時間型(約3~6時間) | ブロチゾラム(レンドルミン)、リルマザホン(リスミー) | 入眠困難 + 中途覚醒(途中で目が覚める) |
| 中間型(約6~12時間) | ニトラゼパム(ベンザリン)、フルニトラゼパム(サイレース) | 中途覚醒・早朝覚醒 |
ゾルピデムは 「超短時間型」 のため、寝つきを良くする効果がありますが、途中で目が覚める(中途覚醒)タイプの不眠には向いていません。

| 薬剤名 | 分類 | 主な効果 | 特徴 |
| ゾルピデム(マイスリー) | 非ベンゾジアゼピン系(超短時間型) | 寝つきを良くする(入眠困難) | 依存が少なめ、作用時間が短い |
| エスゾピクロン(ルネスタ) | 非ベンゾジアゼピン系(超短時間型) | 寝つき + 途中で目が覚める | ゾルピデムよりもやや持続時間が長い |
| ゾピクロン(アモバン) | 非ベンゾジアゼピン系(超短時間型) | 寝つきを良くする | 苦味の副作用が強め |
| ブロチゾラム(レンドルミン) | ベンゾジアゼピン系(短時間型) | 寝つき + 途中で目が覚める | ゾルピデムより持続時間が長い |
| ニトラゼパム(ベンザリン) | ベンゾジアゼピン系(中間型) | 途中で目が覚める(中途覚醒) | 作用時間が長く、翌朝まで効果が続く |
不眠症は、日々の生活に大きな影響を与えるため、適切な治療が重要です。ゾルピデム(マイスリー)は、入眠困難の改善に有効ですが、依存のリスクを理解し、適切に使用することが大切です。もし不眠が長く続く場合は、自己判断せずに医師に相談するようにしましょう。