うつ病や適応障害の治療では、「休養すること」 や 「リハビリをすること」 が重要なポイントとなります。しかし、これらを進めるうえで大きな妨げとなるのが 「考えすぎること」 です。
例えば、
このような状態に陥ると、治療が長引いたり、回復が遅れることがあります。つまり、考えすぎをコントロールできれば、治療はスムーズに進む ということです。
そこで今回は、うつ病や適応障害の方に向けた 「考え事への対策3つ」 を紹介します。

考え事には、「役に立つ考え事」 と 「意味のない考え事」 があります。
役に立つ考え事(プラス)
意味のない考え事(マイナス)
このように、考えすぎが「役に立つものかどうか」を冷静に分析することが第一歩です。
考えすぎるプロセスは、主に 2段階 に分けられます。
①「考えのもと」が自動的に浮かぶ(自動思考)
→ これは 無意識 で発生するため、止めることはできない
② それを深く考え込む(思考の広がり)
→ ここは 意識的 にコントロールできる部分
つまり、考えすぎの対策としては、「考えのもと」を意識して広げないことが重要 です。
ステップ1:観察
まず、「今、自分はどんなことを考えているのか?」を観察してみましょう。
ステップ2:分析
次に、「この考え事はプラスか?マイナスか?」を判断します。
考えすぎに巻き込まれないためには、この 「観察」と「分析」 を習慣づけることが大切です。
「考えすぎが良くない」と分かっていても、つい考えてしまうことがあります。そこで大事になるのが、「考えない」練習をすること です。
多くの人は、「問題があるならしっかり考えなければいけない」 という思い込みを持っています。
例えば、
こうした「~べき思考」によって、考えすぎをやめられないことがあります。
しかし、実際には 「考えすぎることで解決しない問題」 も多いのです。
例:「受け流すべき考え事」
こうした考え事に意味はなく、考えても疲れるだけなので、意識的に 「これは考えても仕方がないから、やめよう」 と割り切ることが大切です。
「考えても無駄」と自分に言い聞かせる
→ 「これは考えても解決しないから、やめよう」と言葉にする
紙に書いて、あとで考える(考え事の棚上げ)
→ 今すぐ考える必要がなければ、いったん紙に書いておく
「考えない時間」を作る(ルール化)
→ 「夜9時以降は考え事をしない」など、考えない時間を決める
このように、考え事を「流す」意識を持つことが大切です。
「考えすぎをやめよう」と思っても、強い不安や悩みがあると、頭の中から考え事を追い出すのは難しいものです。
そこで、考え事を断ち切る最も簡単な方法が、「他のことに集中する」 ことです。
考え事は、「頭の中でグルグル回る」 ことで強まります。
逆に、「外の世界に意識を向ける」 と、自然と考え事は薄れていきます。
このように、考え事が止まらないときは、意識的に 「何かに集中する時間」 を作ることが大切です。

考えすぎは、うつ病や適応障害の回復を妨げる要因の一つです。
対策①:「観察と分析」 → 考え事を客観的に見て、「プラスかマイナスか」を判断する
対策②:「受け流す」 → 「考えても無駄なこと」を意識的にスルーする
対策③:「別のことに集中する」 → 頭の中の考えを止めるため、外の世界に注意を向ける
この3つの方法を意識的に実践することで、考えすぎをコントロールし、治療をスムーズに進めることができます。考え事に悩んでいる方は、ぜひ今日から試してみてください。