【発達障害セルフケア】傷つけないなら胸を張れ【二次障害・自己肯定感への対策、精神科医が13.5分で説明】

はじめに

本記事では、発達障害セルフケアとして「傷つけないなら胸を張れ」をテーマに、二次障害を予防し、自己肯定感を守る方法についてお話しします。

発達障害と二次障害について

発達障害と二次障害について

発達障害には、主に以下の2つのタイプがあります。

  • ADHD(注意欠如・多動症):不注意や多動・衝動性が特徴。
  • ASD(自閉スペクトラム症):対人面の困難や強いこだわりが特徴。

これらの特性が原因で周囲との関係がうまくいかず、ストレスが蓄積することで「二次障害」と呼ばれるうつ症状や対人不安を抱えることがあります。

二次障害が生まれるメカニズム

二次障害は、発達障害による不適応や失敗体験の反復が背景にあります。
自己肯定感の低下がその主な要因です。

  • 好循環の例:何かをやる → 成功する → 褒められる → 自己肯定感が高まる → 次の挑戦への意欲が湧く。
  • 悪循環の例:何かをやる → 失敗する → 否定される → 自己肯定感が下がる → 挑戦を避ける → さらに失敗が増える。

この悪循環が続くと、最終的には不登校、欠勤、引きこもりなどにつながることがあります。

学習性無力感とその影響

「学習性無力感」とは、失敗が続いた結果、「どうせ自分は何をしてもダメだ」と思い込み、行動することを諦めてしまう状態です。

挑戦しなくなると経験が積めず、スキルも成長しないため、さらに失敗が増え、二次障害が悪化するという悪循環が生まれます。

二次障害の治療と自己肯定感の回復

二次障害の治療と自己肯定感の回復

二次障害に対する治療法には、抗うつ薬や抗不安薬などがありますが、根本的な原因である自己肯定感の低下や学習性無力感に対する薬は存在しません。
そのため、自己肯定感を改善する方法を自身で実践していく必要があります。

今回は、自己肯定感を守るための3つのステップをご紹介します。

自己肯定感を守る3つのステップ

  1. 小さな成功体験を積み重ねる
    • 過去は変えられませんが、「今」と「未来」は変えられます。
    • 自分の長所と短所を客観的に理解したうえで、小さな成功を繰り返すことで、自信を取り戻していきましょう。
    • 例えば、「毎日5分の掃除を続ける」「1日に1つポジティブな言葉をノートに書く」といった、小さな目標を立てて達成することが重要です。
  2. 助言を選び、信頼できる人を見極める
    • 自己肯定感を守るうえで、周囲の助言をすべて受け入れる必要はありません。
    • 否定的な言葉を浴びせる人ではなく、自分を理解し、応援してくれる人の言葉を大切にしましょう。
  3. 行動で示し、自分を信じる
    • 成功体験を重ね、信頼できる人を選んだうえで、自ら行動することがカギとなります。
    • 小さな挑戦を続けることで、自分に対する信頼感が積み重なっていきます。

おわりに

発達障害があると、特性による困難だけでなく、そこから生じる二次障害にも悩まされることが少なくありません。
しかし、自己肯定感を守り、少しずつ成功体験を積み重ねることで、未来は確実に変えていけます。
「傷つけないなら胸を張れ」。
自分の良いところを見つけ、信じる力を養いながら、一歩ずつ前へ進んでいきましょう。