はじめに
不安やパニック発作が突然襲ってきたとき、症状を和らげるために「頓服薬(とんぷくやく)」を使うことがあります。
特に、パニック障害や統合失調症 では、不安や混乱を抑えるための頓服薬が処方されることが少なくありません。
しかし、頓服薬は 「いつ、どのタイミングで飲むべきか?」 ということが重要になります。
早すぎても依存リスクが高まり、遅すぎると効果が十分に発揮されない可能性があります。
そのため、「早すぎず、遅すぎず、適切なタイミングを見極める」 ことが重要になります。
本記事では、頓服薬の種類や適切な使用方法、服用のタイミングについて詳しく解説していきます。

まず、「頓服薬」について整理しておきましょう。
頓服薬とは、 「定期的に服用するのではなく、必要なときに服用する薬」 のことを指します。
特に、不安障害やパニック障害、統合失調症などの精神疾患では、突発的な症状を和らげるために処方されることがあります。
頓服薬がよく使われる病気として、以下のようなものがあります。
これらの疾患では、突発的な不安やパニック、興奮状態を落ち着かせるために、頓服薬が使われることがあります。

頓服薬には、主に以下の2種類があります。それぞれに特徴があるため、自分の症状に合った薬を使うことが大切です。
代表的なもの:
特徴
注意点
抗不安薬は即効性があり、不安やパニックの発作を素早く和らげることができますが、 依存性があるため使用頻度には注意が必要 です。
代表的なもの:
特徴
注意点
抗精神病薬は、統合失調症や発達障害による興奮や不安定な気分を和らげるのに適しています。依存性はありませんが、強い眠気やだるさが出やすいため、日中の使用には注意が必要 です。

頓服薬は「早すぎても遅すぎてもよくない」と言われています。それぞれの問題点を見てみましょう。
症状が軽いうちから頓服を使いすぎると、「薬を飲まないと落ち着かない」という 心理的依存 が生じやすくなります。そのため、まずは 自分で落ち着く方法を試してから、必要に応じて服用することが大切 です。
頓服薬は 飲んでから効果が出るまで15~30分かかる ため、症状がピークに達する前に服用するのがベスト です。症状が強くなりすぎると、薬の効果が十分に発揮されなかったり、薬を飲むこと自体が難しくなってしまうこともあります。
では、頓服薬を飲むベストなタイミングとはどのようなものでしょうか?
頓服薬を適切に使うためには、「飲んだ結果」を振り返りながら、自分に合ったタイミングを見つけることが大切 です。

1. 飲んだタイミングを記録する → 「早すぎたか?」「遅すぎたか?」 を振り返る
2. 飲んだ後の効果を確認する → 「すぐに効いたか?」「あまり効かなかったか?」
3. 次回はタイミングを調整する → 「次はもう少し早めに飲もう」「今回は早すぎたから少し遅くしよう」
このように、自分の症状の出方を見ながら 「自分にとって最適なタイミング」 を見つけていくことが大切です。
頓服薬は、不安やパニック発作を抑えるために有効な手段ですが、使い方を誤ると依存リスクが高まるため注意が必要です。
適切なタイミングで頓服薬を使い、不安やパニックにうまく対処していきましょう。