はじめに
統合失調症の治療では、 抗精神病薬の継続 が不可欠です。しかし、治療を続けていく中で問題となるのが 「副作用」 です。特に症状が安定してくると、副作用がより気になりやすくなり、「薬を減らしたい」「やめたい」と考える方も増えてきます。
しかし、統合失調症は 再燃(再発)のリスクが非常に高いため、薬の服用を中断すると病状が悪化する危険があります。そのため、 副作用とうまく付き合いながら、安全に薬を継続していく方法を考えること が大切です。
今回は、 抗精神病薬の副作用とその対策について詳しく解説 していきます。

統合失調症は、 脳内のドーパミンの過剰な働き によって引き起こされる精神疾患です。主な特徴は次のとおりです。
統合失調症は、 症状がなくなったからといって薬をやめると再燃しやすい病気 です。そのため、 薬を適切に使い続けることが治療の基本 となります。
統合失調症の治療に用いられる抗精神病薬には、以下のような特徴があります。
抗精神病薬の副作用は 薬の種類によって異なる ため、自分が服用している薬の特徴を知ることが重要です。主な副作用として、次のようなものがあります。
➡ 主に「ドーパミン遮断型(DSS)」の薬で出やすい副作用
➡ 主に「SDA(セロトニン・ドーパミン拮抗薬)」で出やすい副作用
➡ 主に「MARTA(多受容体作用抗精神病薬)」で出やすい副作用
➡ MARTA系の薬や一部のSDAで出やすい副作用
副作用がつらいと感じたとき、次の 3つの方法 で対応を検討します。
メリット
デメリット
➡ 適切なペースで少しずつ減薬し、副作用と症状のバランスを取ることが大切です。
メリット
デメリット
➡ 薬の種類によって副作用の出方が異なるため、自分の体質に合った薬を探すのも一つの方法です。
例
メリット
デメリット
➡ 主治医と相談しながら、必要に応じて副作用を軽減する薬を併用することも一つの選択肢です。

副作用がつらいと感じたとき、多くの患者さんは 「薬をやめたい」「減らしたい」 と思うことがあります。一方で、医師は 「病気の再燃を防ぐために服薬を続けてほしい」 と考えています。
このように、患者と医師の意見が対立することもあります。その際に重要なのが 「SDM(Shared Decision Making)」= 共同意思決定 という考え方です。
「医師と患者が相談しながら、納得のいく治療方針を決める方法」 です。
ポイントは次の2つです。
➡ 主治医と相談しながら、安全な範囲で副作用の少ない治療を模索することが重要です。
副作用がつらいと感じたら、無理に薬をやめずに 医師と相談しながら自分に合った方法を見つけていきましょう!