家族がメンタル不調になったとき、どのように向き合い、どのように支えていけばよいのでしょうか。本記事では、その基本的な考え方や対応のポイントについて詳しく解説します。
まず、大前提として重要なのは「受け入れ」と「関わり方」です。メンタル不調とは、何らかの精神疾患に伴う精神的な不調を指します。うつ病や適応障害など比較的よく聞く疾患のほか、統合失調症や双極性障害(躁うつ病)など、生活に大きな影響を及ぼす疾患もあります。
家族がメンタル不調になった際、病名や症状によって違いはあるものの、関わり方には共通点が多くあります。そこで今回は、家族としてどのように向き合い、支えていくべきかについて詳しく説明します。

家族がメンタル不調になったときに取るべき対応として、以下の4つが挙げられます。
これらの対応を実践するためには、まず家族自身が「実感の受け入れ」を行うことが不可欠です。
家族がメンタル不調に直面したとき、多くの場合、驚きや戸惑い、葛藤を抱えることになります。しかし、家族自身が受け入れをしないと、以下のような問題が生じる可能性があります。
一方で、「受け入れる」といっても、簡単にできるものではありません。受け入れにはいくつかのハードルがあり、例えば以下のようなものが挙げられます。
受け入れが難しいと感じる場合、心理学でよく言われる「受け入れの5段階」を参考にするとよいでしょう。
このプロセスには時間がかかります。焦らず、自分のペースで受け入れていくことが大切です。

「High-EE(Expressed Emotion)」とは、感情的に強く反応しすぎることを指します。例えば、次のような言動が当てはまります。
このような態度は、本人の状態を悪化させる原因になり得ます。意識的に「穏やかに接する」ことを心がけましょう。
本人も、病気を受け入れることができなければ、治療や回復に向かうことが難しくなります。家族ができることとして、以下の点が重要です。
病気を理解しないまま接すると、どう対応すべきかわからず戸惑うことが多くなります。そのため、家族も病気について学ぶことが重要です。
また、本人が孤立しないよう、家族が「相談相手」になれる環境を整えることも大切です。
メンタル不調が深刻になると、以下のような事態が発生することがあります。
これらの事態に備え、次のような対応策を用意しておきましょう。
特に「巻き込み」については注意が必要です。家族が本人に引っ張られすぎると、結果的に双方の状態が悪化することがあります。「家族も自分を守る」という意識を持つことが大切です。
家族がメンタル不調になったとき、まずは「受け入れること」が大切です。そのうえで、穏やかに接し、本人の受け入れをサポートしながら、一緒に病気と向き合っていきましょう。焦らず、無理をせず、できる範囲でサポートしていくことが、長期的な回復につながります。