はじめに
パーソナリティ障害とは、長期間にわたって「考え方」や「感情」「対人関係」「衝動のコントロール」などに偏りがあり、それによって社会生活に困難をきたす障害のことを指します。
近年、「発達障害」が注目されることが多くなりましたが、それ以前から「生きづらさの原因」として知られていたのがパーソナリティ障害です。特に「見捨てられ不安」などの特徴があり、周囲の人を巻き込むような行動が目立つ「境界性パーソナリティ障害」は比較的よく知られています。
しかし、実際にはパーソナリティ障害にはさまざまな種類があり、合計10種類に分類されます。本記事では、パーソナリティ障害の特徴や治療方法、それぞれの種類について詳しく解説していきます。

パーソナリティ障害とは、極端な「認知」「感情」「対人関係」「衝動のコントロール」の偏りが長期間続き、それによって社会生活や人間関係に支障をきたす障害のことを指します。
診断の基準としては、以下の要件が含まれます。
このように、単なる性格の特徴ではなく、日常生活において強い影響を及ぼすものである点が特徴です。

パーソナリティ障害は、「A群」「B群」「C群」 の3つのグループに分けられます。それぞれの特徴を簡単に説明します。
A群のパーソナリティ障害は「他者との関係が難しい」「独特な思考を持つ」タイプのものです。
B群のパーソナリティ障害は「感情の起伏が激しく、対人関係が不安定になりやすい」タイプです。
C群のパーソナリティ障害は「不安が強く、対人関係を避けたり依存しやすい」タイプです。
パーソナリティ障害の原因は、一つではありません。一般的に、「生まれ持った素因」と「環境要因」 の両方が影響すると考えられています。
最近は「発達障害」との違いについての質問も増えています。
しかし、発達障害とパーソナリティ障害が重なるケース もあります。例えば、ADHDの人が感情のコントロールに苦しみ「境界性パーソナリティ障害」を合併することもあります。

パーソナリティ障害には、「特効薬」は存在しません。しかし、治療を通じて「生きづらさ」を軽減することは可能です。

パーソナリティ障害の対応では、本人の「変わる意志」があるかどうか が重要なポイントです。
パーソナリティ障害は、極端な考え方や感情の偏りが長期間続くことで、本人や周囲の人々が苦しむ障害です。しかし、適切な治療を行うことで、徐々に「生きづらさ」を軽減することは可能です。
大切なのは、本人が「変わろう」とする意志を持つこと。そのうえで、カウンセリングや環境調整を行いながら、少しずつ自己理解を深め、適応力を高めていくことが重要です。