自閉症スペクトラムは、他者とのコミュニケーションが苦手で、強いこだわりを持つ発達障害です。
小児期に症状が現れ、日常生活に影響を与えます。
症状には個人差があり、「スペクトラム」として知られています。
自閉症スペクトラムは、様々な睡眠障害を伴うことがあり、近年では大人になってから診断される
ケースも増加しています。

自閉症スペクトラムの発症原因は現在不明ですが、遺伝的要因が関与することがあります。
2022年の研究によると、自閉症スペクトラムでは脳内のドーパミンが減少しており
これがコミュニケーション障害に関連しているとされています。
育て方やしつけの問題ではなく、生まれつきの脳機能の異常が原因と考えられています。
自閉症スペクトラムには、対人関係の障害と強いこだわりの2つの特徴があります。
自閉症スペクトラムの症状は3歳前に現れることが多く、成人しても続くことがありますが
改善することもあります。
自閉症スペクトラムを診断するためには、社会的なコミュニケーションの障害
限定された興味・反復行動が確認され、これらが社会生活に影響を与えている場合に診断されます。

自閉症スペクトラムの人は、不眠や睡眠リズムの異常を伴うことが多く、寝不足により日中に
眠気が生じます。
赤ちゃんの頃から寝付きが悪く、幼児期にはベッドに行きたがらない傾向があります。
中高生になると、深夜までスマホやゲームに夢中になり、入眠困難が助長される場合があります。
自閉症スペクトラムがあると、睡眠と覚醒のリズムが不規則になりやすく、これが症状を悪化させることがあります。
感覚過敏が二次的に睡眠を妨げることもあります。
睡眠不足や質の低下は認知機能、記憶、情緒面に問題を引き起こし、攻撃的な行動が
増えることもあります。
子供は朝起きられず、遅刻や不登校、大人は遅刻や欠勤の問題が生じます。
発達障害の症状が軽減し、情緒面への良い影響が期待できます。

発達障害がある人の家族およびパートナーなどの身近に接する人がコミュニケーションを
うまくできず、ストレスが蓄積して二次的に身体と精神に症状が出現する場合があります。
これをカサンドラ症候群と呼ぶことがあります。
自閉症スペクトラムと睡眠の問題についての理解が広まり、暮らしに役立つことを願います。