【感覚の違い】自閉症スペクトラムを主とした発達障害の特徴や症状について

感覚の違いについて(発達障害の人の症状)

感覚の違いについて(発達障害の人の症状)

①時間間隔の問題
朝起きられない、身支度に時間がかかる。

②衝動性の問題
衝動買いをして金銭的に困ることがあり、スマホやパソコンを目にすると、SNSやゲームをしたくなる。

③感覚過敏
音や光に敏感で疲れやすい。

④不注意の問題
物を忘れたりなくしたり、手続きや返事が遅れる。

⑤協調運動機能の障害
手先が不器用で運動神経が鈍く、ケガが多い。

⑥視覚
空間認知の障害があり、物の位置関係が把握できず、物にぶつかる。

日常生活において発達障害の特性がある人は、時間感覚が弱いために食事や睡眠が規則正しく取れなかったり、不注意のために用事を忘れたり、感覚過敏のために疲れやすかったりします。
これらの問題が重なると、自己否定感が生じやすくなります。
こうした事態を避けるためには、自分の特性を理解し、それに基づいた生活の整え方を知り、実践することが重要です。

気持ちの切り替えがうまくいかない(ASD)

発達障害(ASD)の特性を持つ人には、一度始めたことを途中で止められない人がいます。
注意を切り替えたり、感情をリセットすることが苦手です。
例えば、美術の時間が終わっても絵を描き続けてしまうことがあります。
無理に止めさせると怒り出したり、不眠や爪を噛むなどの身体症状が現れることがあります。
また、一度決めた手順を変更することが不得意なため、最初からやり直したがることもあります。

二次障害が起こる理由

二次障害が起こる理由

発達障害の特性によって生活や人間関係に行き詰まり、それを解決できずに多くの失敗や挫折を経験し、さらに周囲の無理解によって自分を否定される結果、感情や行動が歪み、過度な反抗や引きこもりなどの症状につながります。

発達障害の特性を持つ人の中には、努力しても報われない経験を繰り返す人も少なくありません。
早期に周囲が特性に気づけば、自尊感情を傷つけない対応が可能ですが、見過ごされると無理解や不適切な対応にさらされるリスクが増え、二次障害に繋がりやすくなります。
二次障害は周囲の無理解から生じます。

内在化障害
  • うつ病、双極性障害
  • 不安障害、強迫性障害
  • 適応障害
  • 依存症
  • 心身症
  • 引きこもり、不登校
外在化障害
  • 暴力
  • 家出
  • 反抗挑戦性障害
  • 行為障害
  • 反社会的行動

毎日頑張っているからこそ感情が爆発する

言われたことを真に受けたり、冗談がわからなかったり、「暗黙の了解」が理解できなかったりします。そのため、常に精神的に大きな負荷がかかります。
それでも自分を抑えて頑張っているため、限界に達したときに感情が爆発してしまうのです。
会社でパニックを起こしたり、感情が爆発してしばらく元に戻らず、体力を失うこともあります。
そして、周囲からさらに避けられてしまうこともあります。

感情の爆発が起こると、判断能力が落ちたり、本来の能力を発揮できなくなることもあります。
感情の爆発が起こりやすいのは、体調や精神状態が良くないときが多いです。
基本的な生活リズムを整え、無理をしないように調整する必要があります。また、相談できる人を持つことが大事です。

「同一性保持」で心が安定する一方で

「同一性保持」で心が安定する一方で

発達障害ASD)の人は「変化に弱い」といわれています。
進学や就職、転職、結婚、転居などの変化があると、「同一性の保持」ができなくなります。
季節の変化や気温、気圧の変化も影響を与えます。
このような変化が重なると、精神状態が不安定になりがちです。
しかし、不安な様子を見せないこともあります。環境の変化に気付かず、困っていることを自覚していないことも多いため、周りの人に相談したり助けを求めたりしにくいのが問題です。
そのため、周囲は理解しにくいと感じることがあります。
「同一性の保持」により心が安定する一方で、変化に弱いため不安定になることがあります。

あいまいな表現がわかりにくい

「きちんと片づけて」と言われた場合、ゴミを捨てたり散らかったものを元の場所に戻したりすることと理解します。
しかし、自閉スペクトラム症の特性を持つ人は、抽象的な表現を具体的に想像する力が弱いため、「きちんと」が何を指すのかよくわかりません。
同様に、「ちょっと」、「すぐ」といったあいまいな言葉や、「優しい」、「平和」、「危険」といった抽象的な言葉も苦手です。

「そろそろ時間」、「好きにしていいよ」などの遠回しな表現、「顔が広い」などの慣用句も理解が難しいです。「猫の手も借りたい」が「とても忙しい」という意味だと理解しません。
「それ」、「これ」、「あれ」といった代名詞の理解も苦手です。
「机の上にあるノートを取って」と具体的に伝えないとわかりません。

帰ってほしいときに「そろそろ時間じゃない?」と遠回しに伝えても、その意味をくみ取ることができません。声をかけるときは、短く具体的な言葉で伝えるように配慮しましょう。

大人になってから発達障害(ASD)に気づく

大人になってから発達障害(ASD)に気づく

発達障害(ASD)の人は、細かいところに気持ちが向いてしまったり、完璧にしないと気が済まなかったりして、必要以上に時間をかけることがあります。
企画書や報告書は期限までに提出することが重要です。
「いい加減な内容では意味がない」と思いすぎず、「まずは全体をある程度完成させる」という考え方をしてみましょう。

ある程度完成したら、時間があれば細部を磨き上げていくのが良いです。
期限は実際の提出期限より早めに設定しておきます。
「いつまでにどこまでやる」と進捗の目安を決めて参考にしたり、上司と定期的に相談しながら行ったりするのも良いでしょう。客観的に見ている他の人のアドバイスを活用するのも良いです。

より具体的に見てわかりやすく【ASD支援】

発達障害(ASD)の人々は「見て考える人(Visual Thinker)」といわれ、「視覚的な支援」が有効です。聴覚的な情報ではなく、書いて伝える視覚的な情報の方が理解しやすいです。
話し合いをする際も、口頭よりも書いて伝えた方が効果的です。
文字や絵を使って状況を紙に書いて伝えましょう。
スケジュール、持ち物リスト、やることリストなども視覚的に見せることで、繰り返し言わなくてもできることが増えます。メールも活用しましょう。

計画やリストなどを書いて見通しを立てることが重要です。
旅行の計画や手順表、置き場所の明確化なども同様です。
「何を」、「いつ」、「どのようにやるのか」マニュアルや予定表は具体的であることが重要です。
想定外の事態に備えて対処法も加えておくと良いでしょう。
念のために伝えておくことが重要です。

以上が、自閉症スペクトラムを主とした発達障害の特徴と症状についての説明でした。