パニック障害の認知行動療法(CBT)

こんにちは!今回は「パニック障害の認知行動療法」について詳しく解説していきます。

パニック障害は、突然の動悸や息切れ、めまい、発汗などの発作を繰り返す病気です。

発作に対する恐怖や不安から特定の場所や状況を避けるようになり

日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

パニック障害の治療には薬物療法が一般的に用いられますが

薬だけでは根本的な解決にはなりません。

そこで有効とされているのが「認知行動療法(CBT)」です。

認知行動療法はパニック障害の治療において大きな効果を示しており

発作の回数を減らし、不安や恐怖への対処法を身につけるために役立ちます。

本記事では、パニック障害に対する認知行動療法の基本的な考え方や具体的な実践方法

成功のポイントなどを詳しく解説していきます。

1. パニック障害の認知行動療法とは?

1. パニック障害の認知行動療法とは?

パニック障害の認知行動療法(CBT)は、個人の「思考」「行動」「感情」および

「身体反応」を相互に関連させ、治療を進める心理療法です。

認知行動療法では、患者がどのように物事を認識し、反応しているかに焦点を当てます。

日常生活における認知の偏りや誤った行動パターンを修正し

パニック障害に伴う不安や恐怖を軽減していきます。

認知行動療法の基本的な考え方

認知行動療法では

個人の「認知」「行動」「気分」「身体反応」が互いに影響を与え合っていると考えます。

  • 認知: 物事の受け止め方や解釈
  • 行動: 状況に対してどのように反応するか
  • 気分: 感情的な反応
  • 身体反応: 動悸、発汗、息切れなど

パニック障害の患者では、発作が発生すると

「逃げる」や「回避する」といった行動が強化されがちです。

このような回避行動が続くことで、不安や恐怖がさらに強化されるという悪循環に陥ります。

認知行動療法では

この悪循環を断ち切り、恐怖を適切にコントロールする方法を学ぶことが重要です。

2. パニック障害の認知療法

2. パニック障害の認知療法

パニック障害の認知療法では、まず患者が抱えている「思考パターン」を整理

偏った認知を修正していきます。

このプロセスは、患者が物事をどう解釈しているか

そしてその解釈がどのように不安や恐怖に影響を与えているかを理解することから始まります。

① 状況の整理と客観的な把握

まず、パニック発作が起きた状況を整理します。

発作が起こる場面を具体的に明確にし、「予期不安」や「回避行動」が

どのように影響しているのかを把握します。

多くの患者は特定の状況や場所で発作を経験しており

その状況を避けることが自然な反応となります。

しかし、この回避行動が不安を強化する原因となります。

② 発作が一時的なものであることを理解する

パニック発作は通常、一時的なものであり、必ず終わるという事実を理解することが大切です。

「発作が命に関わることはない」という認識を持つことで、不安や恐怖感を軽減できます。

また、発作が起きても、それが自然におさまることを学びます。

③ 認知の修正

パニック障害の患者には、しばしば「偏った思考」が見られます。

例えば、「また発作が起きるかもしれない」「人前で発作が起きたら恥ずかしい」

「倒れたらどうしよう」といった不安が強くなります。

このような思考は「認知のゆがみ」と呼ばれ、非現実的な恐怖を引き起こします。

認知療法では、これらの非現実的な思考を現実的なものに修正していきます。

例えば、「また発作が起きるに違いない」という思考を

「発作が起きても、落ち着いて対処すれば大丈夫」といった考え方に変えることで

不安や恐怖を減らすことができます。

3. パニック障害の行動療法

3. パニック障害の行動療法

認知行動療法では、「行動」に焦点を当てた治療も重要な要素です。

特に有効とされているのが「暴露反応妨害法」です。

① 暴露反応妨害法とは?

暴露反応妨害法(Exposure and Response Prevention: ERP)では

患者が恐怖を感じる状況に敢えて身を置く「暴露」

その恐怖に対して「逃げる」や「避ける」といった回避行動を取らない「反応妨害」を行います。

これにより、恐怖に直面しても無事であることを学び、恐怖の感情を和らげます。

② 暴露反応妨害法の進め方

  1. 回避している状況をリストアップ
    不安や恐怖を感じる状況を具体的に書き出します。
  2. 難易度をランク付け
    不安を感じる度合いを10段階で評価し、低いものから順番に挑戦していきます。
  3. 実際に行動してみる
    負担が少ない状況から実際に行動し、恐怖に直面します。例えば、1人で電車に乗る、スーパーで買い物をするなどの小さなステップから始めます。
  4. 成功体験を積み重ねる
    「できた」という成功体験を積むことで自信がつき、不安や恐怖を克服できるようになります。

③ サポート体制を整える

暴露反応妨害法を行う際には、家族や友人にサポートしてもらうことが有益です。

信頼できる人が付き添ってくれることで、より安心して行動することができます。

また、行動する前にイメージトレーニングを行うことも、成功の助けになります。

4. 認知行動療法の成功のポイント

4. 認知行動療法の成功のポイント

① 無理をしない

焦って無理に行動を始めることは、症状を悪化させる可能性があります。

認知行動療法は、少しずつ自分のペースで進めることが大切です。

無理せず、「できることから少しずつ」取り組んでいきましょう。

② ネガティブな思考に気付く

認知行動療法を進めていくと、時折「またダメだった」「やっぱり無理かも」といった

ネガティブな思考が浮かぶことがあります。

こうした思考が出てきたら、客観的にその考えを見つめ直し、冷静に対応することが重要です。

自分を責めたり、すぐにあきらめたりすることは避けましょう。

③ 継続することが大切

認知行動療法の効果は、繰り返しの実践によって徐々に現れます。

少しずつ繰り返すことで自信がつき、恐怖や不安をコントロールできるようになります。

焦らず、継続することが改善への鍵です。

まとめ

パニック障害の治療には薬物療法と認知行動療法の併用が効果的です。

認知行動療法では、思考の修正と行動の改善を通じて、不安や恐怖を克服していきます。

焦らず、自分のペースで進めることで、症状の改善が期待できます。

自分に合った方法で認知行動療法を実践し、不安に立ち向かう勇気を持ち

一歩ずつ前に進んでいきましょう。

最後までご拝読ありがとうございました!