睡眠障害と発達障害の関係と対処方法について

今回は、発達障害に関連する睡眠の問題について、特性からくる影響やその対処法を確認していきたいと思います。

不眠・仮眠の睡眠障害について

発達障害の方々における睡眠問題

  • 感覚が敏感な方は、ちょっとした音や光でも眠れず、すぐに目が覚めてしまうことがあります。
  • 十分な睡眠をとることが難しい場合があります。
  • セロトニンの代謝異常と関連している可能性があります。
  • 昼間に過度の眠気に悩まされることがあります。

ADHDの方々における睡眠問題

  • 日常生活に支障をきたすことがあります。
  • 興味のないことに取り組むと眠くなることがあります。
  • 落ち着かず、そわそわして寝付けないことがあります。
  • 睡眠サイクルが乱れることがある場合もあります。

睡眠障害の影響について

  • 昼間に眠気や居眠りが生じることがあります。
  • 集中力や注意力が低下することがあります。
  • やる気が低下することがあります。
  • うつや不安が発生することがあります。
  • イライラしやすくなる場合があります。
  • 日常生活や学校、仕事に悪影響を及ぼす可能性があります。

自閉症スペクトラムに合併しやすい睡眠障害について

  • 就寝への抵抗: 夜寝ようとしないことがあります。
  • 入眠困難: 寝つきが悪い場合があります。
  • 中途覚醒: 夜中に何度も目が覚めることがあります。
  • 早朝覚醒: 朝早く目が覚めることがあります。
  • 起床困難: 朝起きることが難しい場合があります。
  • 不眠、睡眠リズムの異常に伴う症状: 日中に眠気が生じることがあります。
  • 赤ちゃんの時から寝つきがよくない場合があり、幼児期になっても寝ることを嫌がる傾向があります。
  • 中学生や高校生になると、深夜までスマホやゲームに夢中になり、入眠困難が助長される場合もあります。

自閉症スペクトラムと睡眠の相互関係について

  • 自閉症があると、睡眠と覚醒のリズムが不規則になる傾向があります。
  • 睡眠が安定しないことで、自閉症スペクトラムの症状を悪化させる場合があります。
  • 感覚過敏による症状が二次的に睡眠を妨げることもあります。

感覚過敏によるストレスについて

  • 感覚過敏とは、五感が非常に敏感で、通常の刺激が苦痛に感じられる状態です。
  • ASD(自閉スペクトラム症)の方に多く見られますが、ADHDの方の中にも感覚過敏がある場合があります。
    【例】太陽光や蛍光灯の明るさがまぶしすぎて目が痛くなる、電車の駅や飲食店の雑音が苦手、服のタグや触り心地が気になって不快に感じる、などがあります。
  • 感覚過敏の方は、苦手な刺激に対して強いストレスを感じ、逃げ出したくなるほど辛い思いをすることがあります。
  • 学校などで適切な対策がされないままの状態が続くと、非常に疲れてしまうことがあります。
  • 自分が苦手な感覚を把握し、それに合わせた対策を行うことが大切です。また、家族や周囲の方と話し合い、自分が快適に過ごせる環境を整えることが重要です。
  • 自分の気持ちを大切にし、ストレスを軽減する方法を見つけることが必要です。

ASDの睡眠障害が及ぼす影響について

  • 睡眠不足や睡眠の質の低下、睡眠リズムの異常は、認知機能や記憶、情緒面に問題を引き起こす可能性があります。
  • 攻撃的な行動が増え、怒りやすくなる場合もあります。
  • 子どもの場合、朝起きられないことで遅刻や不登校になることがあります。
  • 大人の場合、遅刻や欠勤の問題が生じることがあります。

朝起きられない・途中で目が覚める問題について

  • 自閉スペクトラム症の場合、不規則な睡眠になりがちで、睡眠と覚醒のリズムが乱れることがあります。
  • 深夜まで自分の興味のあることに集中して起きていると、昼夜逆転の生活パターンになることもあります。

ASDの方の睡眠問題への対処方法

  • 発達障害の症状が軽減されたり、情緒面で良い影響が期待できる対処法として、家庭でできることには以下のようなものがあります。
    • 起床時に光を浴びる
    • 朝ごはんを食べることで体内時計を安定させる
    • 日中は体を動かし、夜は光刺激を避ける

自閉スペクトラム症とはどのような障害か?

「対人関係の障がい」および「興味や行動への強いこだわり」が特徴です。

  • 対人関係(コミュニケーション)の障がい
    • 会話が成り立たない
    • 視線が合わない
    • 感情の共有ができない
    • 年齢に応じた人づきあいができない
  • 興味や行動への強いこだわり
    • 同じ会話や動きを繰り返す
    • 同一性に強くこだわる
    • 限られた対象に固執する
    • 音や光の刺激に過敏、または鈍感
  • 自閉スペクトラムの症状は3歳前に現れることが多く、成人しても続く場合があります。
  • 時が経つにつれて、症状が改善することもあります。

診断の方法(自閉症スペクトラム)

自閉症スペクトラムを適切に診断するために、以下を確認します。

  • 社会的なコミュニケーションの障がい
  • 限定された興味の対象および反復する様式の行動 これらの症状が社会生活に支障をきたしている場合、自閉症スペクトラム障害と判断されます。

治療を考えている場合

  • 同年齢の人と比較してコミュニケーションに問題があったり、こだわり行動が目立つ場合は、地域の発達障害支援センターに相談することをお勧めします。
  • 地域の保健所に相談するのも良いでしょう。
  • 自閉症スペクトラムの診断を受けるには、医療機関を受診し、医師の診察を受ける必要があります。
  • 自閉症スペクトラムは生まれつきの特性であり、日常生活を支援するためには、「人とのかかわり方を継続して学んでいく」ことが大切です。
  • 根本的に治す薬はまだ開発されていませんが、緊張や不安を和らげるために抗不安薬が処方されることもあります。興奮や攻撃性に対しては、非定型抗精神病薬が使用される場合があります。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。